ねぶた愛好会

~ねぶたを愛する人々~

 

【2019年の見どころ】

 今年で出陣41回目を迎えるねぶた愛好会の題材は「土蜘蛛」。源頼光と四天王の物語の一つである。身の丈七尺あまりの怪僧が病で床に伏していた頼光を襲い、頼光は名刀膝丸で応戦。翌日四天王が血の跡を追い、巨大な土蜘蛛を退治する、という場面を凝縮した。制作は諏訪慎氏が手掛ける。歌舞伎と能を組み合わせた、迫力あるねぶたに注目してほしい。

 

【運行団体について】

 ねぶた愛好会は、ねぶたを好きな人たちが集まって立ち上げられた団体である。ねぶたの制作は25回にわたり石谷進氏に依頼していた。現在の制作者は諏訪慎氏である。 

発足当初から今まで、資金の調達スタイルは変わっていない。大きい団体のスポンサーはなく、手ぬぐい、市内業者からの提灯、Tシャツ等を販売し、資金を調達している。40年間一切スポンサーをつけずに運行してきた唯一の団体である。曳き手はボランティア1213人と高校生のアルバイトを雇い、跳人は完全に自由参加だという。衣装は、各自が着て集まり、基本的に皆自分で衣装を着ることができる。

 

 【制作について】

 ねぶたの題材は4月の総会で正式に決定。5月の柱建ての際は会員の方に召集をかけ、みんなで安全を祈願する。7月の台上げの際も、最低50人は必要になるので召集をかける。ねぶた制作の人集めは、会員の方に「紙貼りなどの手伝いにきてください」といったような、案内を出している。

ねぶたの制作段階を公開している団体はねぶた愛好会のみで、全制作過程を見ることも写真も撮ることもできる。また、インスタグラムやフェイスブックでライブ配信を行っているので是非見てほしい。制作過程も囃子も閉鎖的にならず、誰でも参加できるようになるといいと考えている。

またねぶた愛好会では、個人名の入った提灯をねぶたに飾ることができる。出資した方限定ではあるが、自分の名前の入った提灯があればよりねぶた祭を楽しめるのではないだろうか。

 

 【囃子について】

    ねぶた愛好会囃子委員会の会員は200人ほどいる。本番には100人以上の方が参加。練習は土曜日の6時から岸壁で行っている。ねぶた愛好会は自主団体として設立されたため、囃子もねぶたの制作もすべて自分たちでやるというのが特徴である。また笛の講習会を開き、これまでに5,000人以上に教えてきた。太鼓のたたき方はプロの演奏家指導の元、シンプルなものに変更した。

 

 【宣伝】

 前述にもあるように、ねぶた愛好会では資金調達のため販売活動をしている。特に下絵入り手ぬぐいの普及に取り組んでおり、今年も「みんなの力で「土蜘蛛」を出そう!手ぬぐい11,000円のカンパにご協力を」という見出しで愛好会ニュースを発行した。愛好会ニュースとは、ねぶた愛好会が年2回約6,000枚発行している会報である。

ここ最近はTシャツの人気も出てきていて、カラーバリエーションも揃えた。子ども用Tシャツも用意している。余った手ぬぐいではポシェットやダボシャツといったものも作成、販売している。ぜひお求めいただきたい。

 

文責:松橋美幸

写真:2018年ねぶた愛好会 「鍾馗」 制作者:諏訪慎