ねぶた愛好会

~すべての制作過程が見れる唯一の団体。ねぶたを愛する人々~

 

【今年の見どころ】

 今年で40回目を迎えるねぶた愛好会の題材は「鍾馗」である。この題材は第一回目と同じである。今年からすべてLEDになり、また第一回目と比べると鬼の顔が増え、とても色鮮やかである。第一回目と相違点を見つけることも今年の楽しみである。そしてねぶた愛好会では毎年二回「愛好会ニュース」を約6,000枚発行している。第40回目の節目に海上運行が決定している。ぜひ注目してほしい。金魚ねぶたと今年流行したものを掛け合わせたものを前ねぶたとして出している。また、愛好会では出資してくれた方の名前が入った提灯が有名である。企業名だけではなく、個人名でも出せるので自分の名前の入った提灯があればよりねぶた祭を楽しめるのではないだろうか。

 

【運行団体の歴史】

 ねぶた愛好会の始まりは、ねぶたを好きな人たちが集まって立ち上げたのがきっかけである。ねぶたの制作は25回にわたり石谷進氏に依頼していた。現在のねぶた師は諏訪慎氏である。ねぶた師の諏訪慎氏は、ねぶた制作の期間外は本業を持っている。発足当初からいまにかけて、資金の調達スタイルは変わっておらず、大きい団体のスポンサーはなく、資金は手ぬぐい一本1,000円と、市内業者からの提灯、最近はTシャツから集めている。ここ10年くらいは、Tシャツの人気が出てきていて、2017年は、Tシャツの色を6色に増やしたそうだ。また、余った手ぬぐいでポシェットやダボシャツといったものも作って売っている。愛好会の会員は200人程度で、カンパは3000人くらいいる。39年間一切スポンサーをつけずに運行してきた唯一の団体である。曳き手は、ボランティア1213人と高校生のアルバイトを雇っている。跳人は完全に自由参加だという。衣装は、各自が着て集まり、基本的に皆自分で衣装を着ることができる。

 

 【制作について】

 5月の柱建ての際には、会員の方に召集をかけみんなで、安全を祈願する。また、7月の台上げの際も、最低50人は必要になるので召集をかける。ねぶた制作の人集めは、会員の方に「紙貼りなどの手伝いにきてください」といったような、案内をする。ねぶたの題材は、4月の総会で正式に決定する。ねぶたの制作段階を公開している団体は、ねぶた愛好会のみで、全制作過程を見ることができ、写真も撮ることができる。また、インスタグラムやフェイスブックでもライブ配信を行っているので是非見てほしい。愛好会としては、制作過程も囃子も閉鎖的にならず、だれでも参加できるようになるといいと考えている。

 

 【囃子について】

    囃子方は、ねぶた愛好会囃子委員会。会員は200人ほどいて、本番には100人以上の方が参加している。練習は土曜日の6時から岸壁で行っている。ねぶた愛好会は自主団体として設立された。そのため囃子もねぶたの制作もすべて自分たちでやるというのが特徴である。また笛の講習会を開き、これまでに5,000人以上に教えてきた。囃子の特徴はプロの演奏家の指導の元、太鼓のたたき方をシンプルなものに変更した経緯がある。

 

文責:川守田 優

 

写真:2017年 ねぶた愛好会 「三国志」 制作者:諏訪 慎