サンロード青森

~令和初ねぶたは地元と密着した題材~

2019年の見どころ】

 今年の題材は『龍飛崎「義経幻視行」』である。制作者は千葉作龍氏。青森県の外ヶ浜町を題材にした今年のサンロード青森のねぶたは、源義経が荒れ狂う海峡を渡る場面が描かれている。今年から元号が変わり、令和になったが入賞という目標は変わらない。また、地元と密着し、ねぶた祭りを通して地域貢献をするショッピングセンターとしてあり続けたいという想いも不変である。今年の見どころは、馬と龍。特に制作者の千葉作龍氏の代名詞ともなっている馬には注目である。今年からLED100%導入し、色の出し方を工夫した。送りは「白髪の翁」である。前ねぶたは、昨年と同じ富士通のアメフトチームであるフロンティアーズのキャラクターや、リポビタンD、宝焼酎に加え、75日より青森市の東奥日報新町ビル3 New’sホールで開催されるエヴァンゲリオン展にちなみ、EVANGELION初号機のねぶたが新たに加わる。

 

【運行団体の歴史】

  サンロード青森は、地元の人々にサンロード青森の開業を知ってもらおうという目的で開業直前に出陣することを決め開業準備に追われるなか、ショッピングセンターの呼称の周知を兼ね、ねぶた祭りに参加することが良いのではと地元の出店者からの話もあり制作が進められ、2回の不参加があったものの今年で41回目の出陣となる。

 

【運行について】

  曳き手は現在、高校生のアルバイトが主となっており、跳人は約350人が参加している。サンロード青森は特に親子連れの参加が多く、極力花笠を被ることをお願いしている。浴衣はサンロード専用のものもあり、その他に主たるスポンサーの富士通・郵便局各々の専用の浴衣などを着ている。囃子は「サンロード青森ねぶた囃子会」。以前は「青森正調ねぶた囃子保存会」にほとんどの団体が依頼していたが、自分たちで囃子をやろうと平成3年に結成している。サンロード青森の運行は、出店者の店長からなる店長会を中心にテナント及び主協賛先の方々に参加してもらうなどして人数を調節している。また、今年のねぶたの題材の舞台となった外ヶ浜町の北行伝説のロマン「義経行列実行委員会」に参加を依頼し、4日と5日の運行に参加する。

 

【制作について】

  1975年の初年度は、出陣を決めたのが祭り間近であった為、千葉作龍氏から山内岩蔵氏を紹介頂き、その後石谷進氏、そして再び千葉作龍氏が制作をすることとなった。山内岩蔵氏は1977年の1年間、石谷進氏は1978年から4年間、千葉作龍氏は1982年から現在まで制作をしている。千葉作龍氏は2012年に第五代ねぶた名人に襲名。その後2016年、大型ねぶたを制作して50年目を迎えた。毎年のねぶたのテーマは殺伐としたものはNGであり、制作者と実行委員会で話し合って題材を決めている。因みに故佐藤伝蔵名人が制作していた頃、その時々の自然災害など、何か禍があると、そうならないような祈りを込めたものをテーマとしていた。

 

【囃子について

 入会したものはみんな笛から指導し、メロディーを覚えた人から希望の楽器へ移行するため、全員が笛を吹くことができるというのが特徴である。また、サンロードといえば出発前の「集合・出陣太鼓」がある。これはサンロード青森囃子会のオリジナルである。スタート地点で「これから出発するぞ」という意味合いを込めて演奏され、大太鼓7台を使用した迫力ある最大の見せ場となっている。そしてサンロード青森は、プロの演奏家である鳴海昭仁さんが指導者として携わっており、サンロード青森のねぶた囃子を盛り上げている。

 

文責:岡本 湧太

 

写真:2018年 サンロード 甲斐の虎・越後の龍「川中島の決戦」 制作者:千葉作龍

 

原画:2019年 サンロード 龍飛崎「義経幻視行」 制作者:千葉作龍