マルハニチロ侫武多会

   〜令和元年 ねぶたに込めた和の心〜

  

【2019年の見どころ】

 今年の題材は大森彦(おおもりひこ)(しち)千早(ちはや)(ひめ)。制作者は手塚(てづか)茂樹(しげき)である。舞台は南北朝時代。大森七彦が名高い武将の楠木正成を打ち取った湊川の戦いから物語は始まる。本題材は昭和20年代頃には多く取り扱われたが、平成の30年間では一度も大型ねぶたでは実現されなかった。青森ねぶたのクラシックな題材といえる。現代に薄れつつある「思いやるこころ」を見つめ直し、新時代「令和」におおいなる和の心を重んずる「大和の国 日本」を再確認する思いが込められている。また令和元年からの運行は囃子方「海鳴」と曳き手半纏と跳人の浴衣デザインが新調される。白地に青の波が涼しげな衣装にも注目していただきたい。

 

【歴史】

 マルハニチロ侫武多会の歴史は古く、2016年に50回目の出陣となった。これは戦後の昭和28年を第1回として数えているが、実際はもっと昔からある。当初は昭和28年「大洋漁業」。昭和44「大洋漁業ねぶた会」、昭和55「青森は侫武多会」、平成6年「青森マルハ侫武多会」。平成20年にマルハとニチロの2社が統合された経緯から「マルハニチロ侫武多会」に名称が変更され現在の形になった。

 

【運行】

 跳人は1日に約100名。沿道で観覧の際は新デザインの衣装にも注目だ。囃子はマルハニチロ侫武多会囃子方海鳴担当している。メンバーは約150名だ。進行の際「二丁ばち」、「二度ばち」、「流す」という3種類の太鼓の技とそれぞれの楽器の拘りを持って、ねぶた本体や跳人の方々の魅力をより一層際立たせる団体だ。ねぶた期間以外でも様々なイベントに参加している団体で、年間通して30回程のイベント参加数を誇るのも海鳴の大きな特徴である。こちらも新デザインの半纏に注目だ。

 

【制作】

 平成26年からは手塚茂樹氏が担当している。手塚氏はこの年に本団体大型ねぶたの制作デビューした。子供が見て「怖い」と思うような迫力のあるねぶたを制作したいと考えている。今年の千早姫が成り代わる鬼の大迫力に注目していただきたい。

 

【グッズ】

マルハニチロ ねぶたさば缶

八戸港水揚げさばと青森県産丸大豆醤油「津軽」を使用した旨みの詰まったさば缶だ。

おいしさもさることながら、手塚茂樹氏・作のねぶたがデザインされている。

新デザインのさば缶は7月末から販売予定だ。ぜひお土産や記念にお求めいただきたい。

文責:川口暖乃

写真:2018年 マルハニチロ侫武多会 「大海原の神 金毘羅大権現」制作者:手塚茂樹