公益社団法人 青森青年会議所

~青森の未来を思う二人の雄 四位一体で作るねぶた祭~

 2019年の見どころ】

今年の青年会議所のねぶたは青森市浪岡地区・油川地区がテーマとなっている。出陣するねぶたは「治平天成の願 浪岡北畠 油川奥瀬」。青森の平和と発展を願う二人が手を取り合うさまが描かれた郷土愛あるねぶただ。浪岡北畠の祖先である北畠親房は後醍醐天皇に仕えたことで知られる。このねぶたには令和を祝う想いもこめられているのだ。二人に巻き付く金色の龍、これには浪岡と油川を繋げるという意味が込められている。送りは阿吽の獅子舞。縁起物であるこちらも改元を祝うものとなっている。このねぶたは近年稀に見る大きさだ。迫力のある突き出た船首や躍動感ある波にも注目して欲しい。前ねぶたはプレミアム・モルツ、GREEN DAKARA、じゃがりことなっている。青森青年会議所が今年掲げるテーマとして四位一体がある。ねぶた、囃子、跳人に加え沿道のお客さんも巻き込んで一緒に盛り上がろうというものだ。これを実現するため、全力で目一杯跳ねる「スーパーハネトタイム」という時間を設けるとのことなのでこちらにも是非注目して欲しい。

 

【運行団体の歴史】

青森青年会議所は創立15周年の記念事業として昭和41年に運行を開始した。今年で52回目の出陣となる。青森青年会議所はまちづくり団体であり、地域に対しての運動ということに主に力を入れて活動している。そのため、青少年の健全な育成を目的として青森ねぶた祭に参加している。青森青年会議所の活動のなかで、ねぶた出陣事業は地域に対してまちづくり、ひとづくりの一番有効なツールであると考えられており、地域活動の一部となっている。過去には中高生の積極的な祭り参加を促すために、学校までバスをチャーターし、送迎を行っていたこともある。青森ねぶた祭で賞をもらうことよりも、ねぶた事業を通じて青森を愛し、市民として誇りを持つ人財を増やしていくことが明るい豊かな社会の実現に向けて大切な部分だと考えているため、本運行に加えて、後継者育成事業として小、中学生に向けたねぶたの出前授業なども行っている。

 

【運行について】

青森青年会議所では跳人として多くの人に参加してもらい、跳人やねぶた祭の楽しさを知ってもらうために、「跳トモプロジェクト」というものを行う。今年は各家庭にある使われていない衣装をリユースする「衣装再生プロジェクト」も実施されている。囃子はJCはやし隊、曳き手は青森青年会議所のメンバーと高校生や大学生がほとんどである。ねぶた、囃子、跳人を合わせた隊列110mに全ての想いを込め運行したいとのことだ。

 

【制作について】

 運行開始年である1966年は北村隆氏に制作を依頼した。翌年の1967年は運行せず、1968年から2年間石谷進氏が制作する。1970年も運行をせず、1971年は佐藤伝蔵氏が制作をし、この年には帯広の平和祭りにも参加した。1972年は一戸意生氏、1973年〜1986年千葉作龍氏が制作。1987年〜2012年内山龍星氏が制作し、2013年から現在まで立田龍宝氏が制作している。青森青年会議所は後継者育成事業として若手ねぶた師の育成にも力を入れている。

 

JCはやし隊】

 JCはやし隊は、「明るく、楽しく、元気よく」を理念としていて、賞を取ることよりも青森ねぶた祭で演奏できることの嬉しさや楽しさを表現できる演奏を目指している。観覧客の方々からも「JCは楽しそうに演奏している」と評価される程、楽しそうにパフォーマンスする所が特徴である。青森青年会議所を盛り上げ、なおかつ観覧客の方々の心を掴み、楽しい気持ちにさせる囃子団体、それがJCはやし隊である。

 

 

文責:成田悠真

写真:立田龍宝 2018年出陣ねぶた「永久の安寧 ~善知鳥・安潟~」

 

下絵:立田龍宝 2019年ねぶた原画「治平天成の願 浪岡北畠 油川奥瀬」