日本通運(株)青森支店ねぶた実行委員会

~林広海の2年目に注目!縄文遺産の世界遺産登録を応援するねぶた~

〈今年の見どころ〉

  2018年の日本通運㈱青森支店ねぶた実行委員会のねぶたは「火焔の蝦夷 阿弖流為と鬼剣舞」、制作者は林広海氏である。林広海氏は千葉作龍氏の弟子であり、昨年のねぶたが大型ねぶたのデビュー作であった。日本通運㈱青森支店ねぶた実行委員会は3日から運行、前ねぶたは前年と同様に東北労働金庫のイメージキャラクターや協賛企業のロゴをつけた3つが出る。ハネトにたくさん参加してもらい盛り上がることが目標である。送りは縄文土偶、櫻、蝶々を配置し、縄文時代の平和でのどかな風景を表現している。近年、北海道・北東北の縄文遺産の世界遺産登録をめざす活動が盛り上がっており、ねぶたを通じて応援したいとのことで、この題材になった。送りはねぶた本体との関係性を考えて制作している。

 

〈運行団体の歴史〉

 日本通運㈱青森支店ねぶた実行委員会は昭和22年から連続して運行していて2016年にちょうど70周年を迎えたとても古い歴史を持つ団体だ。ねぶた祭りに参加したいといった従業員がいたため参加するようになったのがねぶたをだすようになったきっかけの一つである。それが今まで脈々と続き70年以上の長い歴史を築き上げた。全国的に見てもお祭りに日本通運として出ている都市は多くなく、その中でも青森のねぶたは全国的に有名なので会社からもしっかりとバックアップされている。しかし、ねぶたを一つの広告媒体として積極的に宣伝に利用することはなく、地域貢献の一環としてねぶたを出している。

 

 

〈ねぶた運行〉

 跳人は多い時で300人程度、団体の跳人ではなく自由参加型の跳人で観光客など一般の人でも自由に入ることができる。花笠の着用も絶対ではなく、跳人賞などの賞を狙いにいくというよりもみんなで楽しみながらやろうという雰囲気を大事にしている。曳き手は基本的に社員がやっているがアルバイトも雇っている。前ねぶたには東北労働金庫のイメージキャラクターのねぶたを出している。他にも日本通運の宣伝や協賛企業のロゴなどをつけたサイコロ状のものが運行の列の中で前の方にある。

 

 

〈ねぶた制作〉

 日本通運㈱青森支店ねぶた実行委員会のねぶたは、2016年は第5代目名人の千葉作龍氏が制作した。それ以前では北川金三郎、北川啓三、佐藤伝蔵など歴代の名人が制作していた。佐藤伝蔵以降は福井祥司、柳谷優浩が制作を手掛けている。実行委員会の方から何かテーマを決めてねぶた師に制作を依頼するということではなく、ねぶた師に全面的に任せている。歴史ある日本通運のねぶたを制作するということで、制作側も緊張感と誇りをもってやっているそうだ。

 

 

〈囃子〉

 元々は青森郷土芸能保存会という名前で活動していたが、行われなくなった芸能が多くねぶた囃子一つに絞り活動することになり、現在の青森郷土芸能ねぶた囃子保存会に改名した。鉦、太鼓、笛の三つができて一人前で担当の楽器以外も演奏するのが当たり前だという。運行中は昔ながらのファンも含め、見ている人がかっこいいと思えるように見せる囃子を心がけている。

文責:川守田 優

 写真:2017年 日本通運()青森支店ねぶた実行委員会 「斉天大聖孫悟空」 林 広海