青森市PTA連合会

~安心・安全・気持ち良く みんなが楽しめるねぶたを~

2019年の見どころ】                       

 今年のねぶたは「天の岩戸」だ。天の岩戸に籠ってしまった天照大神(あまてらすおおみかみ)。彼女に出てきてもらうため、思金(おもいかね)の神や天宇受売命(あめのうずめのみこと)といった神々が気を引くための騒ぎを起こしている様子が描かれている。送りにも囃し立てる神々がいて神々しいねぶただ。

 制作者の内山龍星氏は「平成時代は大きな自然災害が多かったが、新元号(令和)になった今、平和な時代が過ごせるよう、扉を開け邁進して行きたいものである」としており令和になって初めてのねぶた祭りに相応しいものとなっている。前ねぶたは協賛であるハッピードラッグのマスコットキャラクターハピマルくん、少年非行防止を目的にしているJUMPチーム、小学生に作ってもらった金魚ねぶたを連ねたものが1台の計3台だ。金魚ねぶた作りは市P連のねぶた継承事業の一環だ。小学生が作った金魚ねぶたにも注目して欲しい。

 

【運行について】

  今年で創立71年目となる青森市PTA連合会。市P連が大事にしている考え方として「安心・安全・気持ち良く」がある。児童が多く参加する団体だからこそ安心・安全であることが何よりも大事にされている。安心・安全を実現するため、保護者や学校の先生が引率し、参加者がはぐれていないか確認している。水樽も子どもの体力の消耗に配慮し、6つ用意されている。また、ここでは運行中の飲酒喫煙は全面禁止になっている。そういう意味でも「安心」だろう。市P連は子どもも保護者も気持ち良く参加でき「来年もまた来ようね」と思ってもらえることを目指している。市P連ねぶたは各学校や町会で練習した囃子の披露の場でもある。市P連お揃いの衣装の他、学校で用意した半纏を着た子どもたちもいるため、是非注目して欲しい。この団体の面白い試みとして独自の賞制度がある。覆面審査員が子どものパフォーマンスをこっそり審査しており、その日の解散前に囃子や跳人の部門ごとに表彰しているそうだ(お菓子がもらえる)。

 囃子はPTA囃子方が担当している。小中学生が中心となっているためわかりやすい。10年ほど前は囃子だけで600人いたが、現在は少子化の影響もあり、人数は120人ほどだ。昔は小学1年生から囃子に参加することができたが、それではコースを一周する体力が持たないなどの問題があり、現在は小学4年生以上の参加となっている。囃子は各小学校において他団体の囃子方などに練習をみて頂きながら、市PTA連合会囃子方では七節のスピードだけを合わせるようにしている。これは、学校によって習っている囃子の種類が違うためである。跳人で参加する人数は保護者も併せて100150人ほど。跳人衣装は浴衣が基本だが、子ども達は学校指定の体育着に襷とおこしをつけると参加することが出来るのが特徴である。曳き手やその他運行補助員は当連合会OB、現役保護者、当会の趣旨に賛同していただいた有志などが集まって組織されている。

 

【運行団体の歴史】

  青森市PTA連合会ねぶたは、昭和56年に青森市教育委員会が主導となって発足した「中学生ねぶた」が原点である。発足当時から2度名称が変わったが、ねぶた出陣は今年で39回目である。当初「中学生ねぶた」として、教員・市内各小中学校のPTA役員などを動員し、平成2年まで10年続いた。子供の参加が減少気味になり、運行打ち切りの話も出たが、「このねぶたはやっぱり無くしてはいけない」という当時の連合会会長や役員の思いから、PTA連合会が運営と運行を引き受けることになった。しかしその後、多くの教員を動員することは厳しい等の話もあり、今度は「親子ねぶた」に名称を変え、PTA側が主となって引き継ぐこととなった。「親子ねぶた」は平成15年まで13年続いた。そして平成16年に「青森市PTA連合会ねぶた」に名称を変更し、現在まで続いている。スポンサーにはハッピードラッグ(株式会社丸大サクラヰ薬局)、青森官公学生服株式会社等などがある。

 

【制作について】

 ねぶた制作を依頼する際、テーマはねぶた師にお任せしている。歴代の制作者には北川啓三氏、北村隆氏など多数おりますが、平成19年からは内山龍星氏が制作している。歴代の前ねぶたには、ポンデライオンや太鼓の達人(どんちゃん)などがある。現在は子ども達が制作した金魚ねぶたや担ぎねぶたが出陣している。

 

                                                    文責:成田悠真

 

写真:2018年 青森市PTA連合会 「鍾馗」  制作者:内山龍星

 

原画:2019年 青森市PTA連合会 「天の岩戸」 制作者:内山龍星