青森市PTA連合会

~ 家族で参加できる団体。次世代を担う子ども達にねぶた祭を伝承する~

〔今年の見所〕

 今年は団体が70周年を迎える、節目の年である。そのためねぶた本体にも若干の工夫がこらされている。例えば送りには70周年を祝う文言が入っている。またねぶた制作段階においても、内山龍星氏より二つの下絵を提供され、より記念にふさわしいものを役員で考え選んだ。今年の題材は「鍾馗(しょうき)」。鍾馗は「魔除けや疫病からの守り神」とされている。PTAの理念に照らし、厄災から子供たちを守るという願いにふさわしいものとなった。また今年は一体物のねぶたが制作されることとなり、これも例年とは違うという点で、70周年記念に花を添えている。

 団体の見どころとしては、例年登場する「金魚ねぶた」の前ねぶたである。これは地元の子ども達が作成しているもので、1台につき30個の金魚ねぶたが飾られ運行されている。今年はさらに1台追加され、計60個の金魚ねぶたが登場する。一つひとつ個性のある金魚ねぶたに是非注目してほしい。その他、例年通り少年非行防止JUMPチームの前ねぶたも登場する。全国でも珍しい中学生のJUMPチームが4日間にわたり、4校4チーム登場するのも注目である。

 そのほか、今年は特に跳人の募集に関しても力を入れている。スポンサーであるハッピードラックの協力のもと、ドラックストアの各店舗で跳人を募集する運びとなった。市P連のねぶたは特に子どもたち中心であり、小さいお子さんをもったご家族でも気軽に参加できる点が魅力である。家族で参加するなら是非市P連に参加してほしい。そしてねぶた祭を継承する次世代にねぶたを体験してほしいとの願っている。

 

 〔運行団体の歴史〕

 青森市PTA連合会ねぶたは、昭和56年に青森市教育委員会が主導となって発足した「中学生ねぶた」が原点である。発足当時から2度名称が変わったが、ねぶた出陣は今年で37回目である。当初「中学生ねぶた」として、教員・市内各小中学校のPTA役員などを動員し、平成2年まで10年続いた。子供の参加が減少気味になり、運行打ち切りの話も出たが、「このねぶたはやっぱり無くしてはいけない」という当時の連合会会長や役員の思いから、PTA連合会が運営と運行を引き受けることになった。しかしその後、多くの教員を動員することは厳しい等の話もあり、今度は「親子ねぶた」に名称を変え、PTA側が主となって引き継ぐこととなった。「親子ねぶた」は平成15年まで13年続いた。そして平成16年に「青森市PTA連合会ねぶた」に名称を変更し、現在まで続いている。スポンサーにはハッピードラッグ(株式会社丸大サクラヰ薬局)、青森官公学生服株式会社等などがある。

 

 〔運行について〕

囃子はPTA囃子方が担当している。小中学生が中心となっているためわかりやすい。10年ほど前は囃子だけで600人いたが、現在は少子化の影響もあり、人数は120人ほどだ。昔は小学1年生から囃子に参加することができたが、それではコースを一周する体力が持たないなどの問題があり、現在は小学4年生以上の参加となっている。囃子は各小学校において他団体の囃子方などに練習をみて頂きながら、市PTA連合会囃子方では七節のスピードだけを合わせるようにしている。これは、学校によって習っている囃子の種類が違うためである。跳人で参加する人数は保護者も併せて100150人ほど。跳人衣装は浴衣が基本だが、子ども達は学校指定の体育着に襷とおこしをつけると参加することが出来るのが特徴である。曳き手やその他運行補助員は当連合会OB、現役保護者、当会の趣旨に賛同していただいた有志などが集まって組織されている。

 

制作について〕

 ねぶた制作を依頼する際、テーマはねぶた師にお任せしている。歴代の制作者には北川啓三氏、北村隆氏など多数おりますが、平成19年からは内山龍星氏が制作している。歴代の前ねぶたには、ポンデライオンや太鼓の達人(どんちゃん)などがある。現在は子ども達が制作した金魚ねぶたや担ぎねぶたが出陣している。

 文責:佐々木てる

写真:2017年 青森市PTA連合会 「仁田四郎 神霊を見る」  制作者:内山龍星