青森県板金工業組合

~今年もバイクライダー集結!新調した半纏にも注目~

【2019年の見どころ】

運行開始から52年目を迎える青森県板金工業組合の今年のねぶたの題材は「『舎利』韋駄天と足疾鬼」。制作は北村蓮明氏が手掛ける。京都の東山山麓にある泉涌寺に安置されたお釈迦さまの牙舎利(歯)を盗んだ足疾鬼を、韋駄天が追うという場面である。送りは「お釈迦さま・仏舎利塔・邪鬼・増長天」。世の中にはこびる邪鬼を懲らしめている場面を表現する。増長天は、聖なる山とされる須弥山の中腹に住し、南方世界を守護する神である。パーツの細部までこだわりを持ち、制作している。 また、「統制」「青年部会」「一心會」の三部門の半纏が新調されたところも団体としての見どころだ。こちらもぜひ注目してほしい。 

 

【運行について】

注目すべきは、全国から集まるバイクライダーやチャリダーの跳人である。ねぶたの時期になるとフェリー埠頭近くのキャンプ場にテントを張って宿泊し、連日参加。例年150人ほどが集まり、毎日交代で10人前後運行に協力してもらう。バイクライダーやチャリダーの皆さんと息の合った運行は、板金工業組合の見どころの一つである。

昨年「板金の跳人が板金の囃子で跳ね、隊列全体に板金の囃子を響かせるため」に運行形態を変えてみたところ、全体が間延びしなくなった。今年も継続し、全団体が一周できるように心がけていきたい。

【囃子について】

 一心會は、初代会長の上野山さんが「みんなが1つになり、囃子の演奏をする。ひとつの心になり仲良くやる」という意味を込めて命名した。現在は150人ほどおり、練習は古川市民センターで行われている。毎年本番2ヶ月位前には、練習場所を移動。みちのく北方漁船博物館駐車場の一角で行っている。また、古川の地域ねぶたに15年程度関わっており、一心會と地域の関係はとても深くなっている。イベントには積極的に参加しており、国立劇場でも演奏した。一心會が設立されてからは、運行団体として一体感が生まれた。正調囃子をベースとして演奏してきたが、最近ではオリジナル部分を取り入れ始め、自分たちが納得できる演奏に近づけている。また、毎年反省会を開き、より良いねぶたになるように努力し続けている。

 

【制作について】

  ねぶたのテーマは、下絵を23点持ってきてもらい、その中から理事長・組合役員が主体となって選び決定することが多い。制作は、過去は千葉作龍氏、内山龍星氏、現在は前述でもあったように北村蓮明氏が手掛けている。

2015年からLEDを導入しており、すべてLED電球を使っている。台上げは、基本的に日曜日等休日に、組合員・職員・囃子方が総出で行う。神事は、スポンサーの社長などを交えて、初日運行前に安全祈願を含めて行う。

 

 文責:松橋美幸

 

 写真:2018年青森県板金工業組合 「おしら様」 制作者:北村蓮明