青森板金工業組合

~今年もバイクライダー集結!東北の守り神「おしら様」出陣~

【今年の見どころ】

  板金工業組合のねぶたは今年、運行開始から51年を迎える。青森板金工業組合の今年のねぶたの題材は「おしら様」。おしら様とは東北地方で信仰されている家の守り神である。パーツの細部までこだわりも持ち制作している。送りは、ねぶた発祥の起源ともいわれている「坂上田村麻呂 蝦夷征伐」である。また昨年から復活した前ねぶた(前灯籠)は、今年は二台に増える。どんな前ねぶたが出てくるか、ぜひ注目してほしい。

 今年から運行形態を変える予定である。昨年まで囃子方が最後尾であったが、今年から囃子方をねぶたの前に配置する。ねぶた本体を最後尾とした。「板金の跳人が板金の囃子で跳ね、隊列全体に板金の囃子を響かせる為」である。

 今年の目標も、もちろん「ねぶた大賞」を目指しているが、最低でも「入賞」そして海上運行を達成したいと考えている。全国から集まるバイクライダーの皆さんとの息の合った運行が見どころの一つである。

 

【運行団体の歴史】

 板金工業組合は1964年から始まった。制作は、最初、千葉作龍氏であったが、次に弟子である内山龍星氏が制作。現在は北村蓮明氏が制作している。板金工業組合では、メーカーを主流とし協賛金を集めて運行している。組織の構成は、約230の板金に関わっている法人、事業主といった方々である。青森市の組合員で法人・事業主合わせて80社ほどおり、現在のメインスポンサーは日新製鋼である。

 

【運行について】

 跳人は、全国から集まるバイクライダーやチャリダーで、ねぶたの時期になるとフェリー埠頭近くのキャンプ場にテントを張って宿泊し、連日参加している。集まる人数は、150人ほどで、毎日交代で10人前後運行に協力してもらっている。2015年は、花笠を復活させて、商工会議所会頭賞をもらった。その時の花笠150個のうち、110120個程度ライダーの方々にお土産としてあげた。

板金工業組合の囃子方は、以前は職員が人を集めてやっていた。現在は、「一心會」という団体で、150人ぐらいいる。練習は古川市民センターで行われ、月に数回行われている。毎年本番2ヶ月位前には、練習場所を移動。みちのく北方漁船博物館駐車場の一角で行っている。曳き手は、板金工業組合の中にある「青年部」が中心となって行っている。

  リヤカーや高張・囃子台車の曳き手といった部分は、高校生のアルバイトを雇っている。跳人は運行時、200300人くらいになることもある。

 

【囃子について】

一心會は初代会長の上野山さんが「みんなが1つになり、囃子の演奏をする。ひとつの心になり仲良くやる」という意味を込めて命名した。古川の地域ねぶたに14年程度関わっており、一心會と地域の関係はとても深くなっている。イベントには積極的に参加しており、国立劇場でも演奏した。一心會が設立してからは、運行団体として一体感が生まれた。正調囃子をベースとして演奏してきたが、最近ではオリジナルな部分を取り入れ始め、自分たちが納得できる演奏に近づけている。また毎年反省会を行っていて、みんなでより良いねぶたになるように努力し続けている。

 

【制作について】

 ねぶたのテーマは決まってはいないが、下絵を23点持ってきてもらい、その中から理事長・組合役員が主体となって選び決定する。2015年から、LEDを導入しており、すべてLED電球を使っている。台上げは、基本的に日曜日等休日に、組合員・職員・囃子方が総出で行う。神事は、スポンサーの社長などを交えて、初日運行前に安全祈願を含めて行う。

 

 

 文責:川守田 優

 

 写真:2017年青森板金工業組合ねぶた「青峰山の牛鬼」制作者:北村蓮明