青森菱友会

~ねぶたの題材は青森の地元地域から。今年は中泊に注目~

〔今年のみどころ〕 

 今年のねぶたは竹浪比呂央作・「岩木川 龍王と武田定清」。毎年青森県内の諸地域を題材にねぶたを制作している。今年は中泊を題材とした。85日には中泊から地元の学生が跳人として参加する予定である。ねぶた全体を彩る水しぶきは、白く際立たせるためにLEDが使用されている。今年も豪華なねぶたに注目してほしい。

前ねぶたには三菱のスリーダイヤが登場する。

 

〔囃子について〕

  「生音」にこだわっているところが一番の特徴で「ラッセラー」の掛け声を第4の楽器としている。「明るく・楽しく・賑やかに」ということにこだわり、運行や跳人、見ている人を囃し立て楽しませる、盛り上げる、感動させる、ということを理念としている。喜んでいる顔をみて喜べることが囃子方に重要なことだとしている。また、音を合わせるためには心を一つにする必要があり「自分を信じて、仲間を信じて、菱友会を信じて」が大きな特徴である。

 

〔運行団体の歴史〕

 青森菱友会は、昭和初期に56 社で結成され、その後戦後の混乱期を経て昭和30年に再出発した。当時は主に会員の交流を目的に活動していた。そして平成2年に初めてねぶたを出陣し、それ以降毎年出している。発足から昨年で28年が経った。当時三菱自動車の社長かつ菱友会の会長であった佐々木誠造氏が市長選に当選したのをきっかけに、三菱系グループとして地域社会に貢献することを目的として出陣を決めた。ねぶたの制作は平成 2年の初出陣以来ずっと竹浪比呂央氏に依頼している。発足当時はねぶた師とのつながりはなかったが、ねぶたの制作を依頼するにあたって、最初は千葉作龍氏に相談し、そこから弟子である竹浪氏に話があったのだろうと言われている。

 

〔運行について〕

ねぶたには毎年社員とその家族200人ほどが参加している。社員は皆、三菱のスリーダ イヤのマークが入った菱友会オリジナルの浴衣を着用している。運行については各会社にそれぞれ役割を割り当て、当番制で行っている。海上運行に出ることを目標に、入賞を目指して運行には特に力を入れているという。曳き手は各会社の若手社員が担っており、アルバイトは雇っていない。囃子方は独自の100人規模の部隊を持っており、そのうち7080 人ほどが実際に参加しているそうだ。囃子方は1月くらいから練習を始め、ねぶたの時期が近づくと週3回ほど練習している。そして跳人として「じょっぱり隊」という障がい者の団体を8月3日に受け入れている。平内にある清風荘を事務局に、全国から跳人を募集している。  また曳き手、跳人、囃子それぞれで違うデザインの衣装を着ている。

 

〔制作について〕 

 菱友会ではねぶたに1つのコンセプトを持っている。それは青森県内の市町村にある伝 説・伝承を題材にすることだ。それは 1994 年から毎年行われており、ねぶた師である竹浪氏に青森県内の題材にするよう頼んでいる。そしてその年ごとに題材に選び提携した市町村 の学生を跳人として審査の日である 5 日に受け入れており、より祭りを盛り上げている。 今後も青森県内の題材を続けていく意向のよう。

文責:橋本萌美

 写真:2017年 菱友会 「七戸立」 制作者:竹浪比呂央