プロクレアねぶた実行プロジェクト

野村昂史待望のデビュー 団体ともに初陣へ!

【見どころ】

昨年(2022年)4月、青森銀行とみちのく銀行の経営統合によりプロクレアホールディングスが設立され、今年初陣となるプロクレアねぶた実行プロジェクトは、「組織融和」を掲げた運行を目指す。新人ねぶた師の野村昂史(のむら・たかし)氏も初陣となるため、新たに参加する初々しさ、新鮮さが見どころである。

 

【運行】

囃子団体の名称はプロクレアねぶた囃子方である。職員とその家族を中心に組成しており、約200人という大規模な囃子集団となる。メンバーの大半は囃子演奏の経験がなく、去年の10月ごろより社内外の経験者から指導を受け練習を行っている。練習場所は産業会館または青森銀行・みちのく銀行本店。大型の太鼓台車、音響台車が登場する。跳人は職員とその家族中心に一般を含めた200人ほどとなる。オリジナルの浴衣を用意している。運行団全体では500人ほどの規模となる。

今年の目標は「事故なく、安全に。」

 

【制作】

制作者は新人ねぶた師・野村昂史氏である。今年(2023年)が初陣となる。昨年9月にねぶた制作から退こうと思っていた矢先の声掛けだったという。念願のねぶた師デビューとなった。

これまでに培ったねぶた制作技術やねぶたへの想いを最大限発揮できるよう制作に励んでいる。ねぶた師としてデビューした今年は、今まで制作者として加わっていた頃とは異なり、「人を動かす」過程があるため頑張りたいと意気込む。「スタッフが怪我なく完成できるように」というスタッフ想いの一面も見られた。

題材は大日大聖不動明王。昨年(2022年)1月には題材が決まっており、満を持して制作に望んでいる。髪の毛には特にこだわりがあるという。

 

文責:成田葵葉

 

写真:2023年 プロクレアねぶた実行プロジェクト 『大日大聖不動明王』 制作者:野村昂史