マルハニチロ侫武多会

   

  

~記念すべき55周年!!海上運行を目指し、いざ!出陣!~

 

【2023年の見どころ】

  2023年のマルハニチロ侫武多会は、例年に引き続き手塚茂樹氏が制作を担当している。今年の大型ねぶたの題材は「三日月祈願 山中鹿之助」である。制作は手塚茂樹氏である。戦国時代に一度は滅びた主家を再興するべく八面六臂の活躍をした武将、山中鹿之助。コロナ禍や戦禍などの患いが消え去り、再び平穏で明るい世が戻ることを願っているということを表現している。

  最近はLEDを使った明るいねぶたが多いが、マルハニチロは昔からの電球の暖かみのある光とねぶた全体に飾ってある提灯が特徴である。

 マルハニチロは今年で記念すべき55周年ということからも例年にも増して気合が入っている。今年は新型コロナウイルスの規制も全面的に無くなり観客も増えることから、跳人を含めたねぶた自体のダイナミックさに注目していただきたい。

 

【歴史】

 マルハニチロ侫武多会の歴史は古く、2016年に50回目の出陣となった。これは戦後の昭和28年を第1回として数えているが、実際はもっと昔からある。当初は昭和28年「大洋漁業」。昭和44年「大洋漁業ねぶた会」、昭和55年「青森は侫武多会」、平成6年「青森マルハ侫武多会」。平成20年にマルハとニチロの2社が統合された経緯から「マルハニチロ侫武多会」に名称が変更され現在の形になった。

 

 

【運行】

 今年は8月2、3、5、6、7日に出陣する。跳人は1日に約160名以上。去年とは変わり、新型コロナウイルスの規制も無くなったことから、衣装を着ていれば誰でも自由に跳ねることができる。囃子は約80人でマルハニチロ侫武多会囃子方、海鳴が担当している。進行の際「二丁ばち」、「二度ばち」、「流す」という3種類の太鼓の技とそれぞれの楽器の拘りを持って、ねぶた本体や跳人の方々の魅力をより一層際立たせる団体だ。ねぶた期間以外でも様々なイベントに参加しているのも鳴海の大きな特徴である。

 

 

【制作】

 平成26年から手塚茂樹氏が制作を担当している。手塚氏はこの年に本団体で大型ねぶたの制作デビューをした。子供が見て「怖い」と思うような迫力のあるねぶたを制作したいと考えている。題材についてスポンサー側からお願いしていることは特になく、ねぶた師さんにお任せしている。見る人を惹きつける迫力満点のねぶたをどうぞご覧あれ!

 

文責 飯田栞音

 

写真:2023年 マルハニチロ侫武多会 『三日月祈願 山中鹿之助』 制作者:手塚茂樹