県庁ねぶた実行委員会

~安全運行で未来を切り開く~

【2023年の見どころ】 

 県庁ねぶた実行委員会の今年の題材は「波切不動」。制作者は大白我鴻氏である。混沌とする今の世の中を、平和な未来を切り開いていくことを願うねぶたとなっている。前ねぶたには県行政と関わりのあるものが参加し、送りはメインの「波切不動」に関連しているものになる。また、今年は大白氏が初の一人ねぶたに挑戦するため、ぜひ注目したい。

 今年は久しぶりに制限のない運行ができる。県庁ねぶた実行委員会としての最大の目標は「安全に運行すること」。祭りの参加人数が多くなることが予想されるため、手伝いを増やしたり、警備的な対応を強化したりして安全性の確保に努めたい。昨年は運行することはできたが、跳人の制限や吹き流し方式の運行であった。新型コロナウイルス感染症の影響で変わったことも維持しつつ、新型コロナウイルス感染症前の運行を取り戻すことを目指している。

 

【運行について】

 運行は、県庁職員と月駿会、アルバイトのスタッフが毎日100人程度で行う。ねぶた本体の曳手は20人程度必要となるが、今年からアルバイトのスタッフに加えて、県庁職員と月駿会の固定メンバーがそれぞれ10人程度ずつ協力して行う。月駿会は、県庁内の自発的な組織であり、扇子持ちを育てる団体である。技術の継承のために、過去にねぶたを担当していた職員、人事課で扇子持ちの経験がある職員が立ち上げた。県庁の囃子は、「県庁ねぶた実行委員会囃子方」という別の団体が行っている。跳人は、自由参加である。子供も参加しやすくなっているため、ぜひ多くの人に参加してほしい。

 

【制作について】

 ねぶたの制作は、我生会に依頼している。現在の制作者は、大白我鴻氏である。ねぶたのテーマはねぶた師に任せており、ねぶた師が作りたいものを作ってもらっている。年末から年明け頃に鉛筆書きの原画を県庁で確認している。3月末から4月頃に色付きの下絵をねぶた師からもらう。

 

文責:三澤佳奈

 

写真:2023年 県庁ねぶた実行委員会 『波切不動』 制作者 大白我鴻