私たちのねぶた自主製作実行委員会

~祝50周年!4年ぶりの全日運行をみんなで楽しく~

 

【2023年の見どころ】

  今年の題材は「一寸法師」。2019年の冬くらいに考えられたテーマである。前回の運行は2019年、その後は新型コロナウイルス感染症の影響で参加することができなかった。そのため、今年のための題材というわけではなく、2019年以来4年間あたためていた題材のものを製作し、運行する。前ねぶたは扇型のねぶたであり、メインの題材に関連する絵などが描かれている。送りにカンパをしてくれた人全員の名前が書かれていることも私たちのねぶたの特徴であり、みなさんに支えられて製作・運行ができているということを伝えている。今年の送りの面には、物語の最後であるお姫様が打ち出の小槌で一寸法師を大きくした場面を桜とともに描き、その絵の間にカンパをしてくれた人の名前が書かれる。

 

【運行団体について】

 団体としての最大のアピールポイントは、みんなで製作から運行までを行っているということである。特定のねぶた師が手掛けているのではなく、ねぶたを作りたい人やねぶたを好きな人が集まり、みんなで協力して作ることが団体の魅力である。例年以上にスタッフの数も少なく、これまで携わったことがない作業をすることもあった。ねぶた製作は複雑ではあるが、できるだけ製作しやすいようにしたり、誰でもできる作業にしたりするという工夫をしている。作業をする人に制限は設けていないため、紙貼りなどの作業を観光客や子どもたちに手伝ってもらうこともある。

 ねぶたが好きで、団体が好きだからこそ自分たちの団体のねぶたを運行したい、お客さんに見てもらいたいという思いがスタッフの方々のやる気に繋がっている。

 

【運行について】

 曳手や跳人整理など運行の全てをスタッフが自分たちで行っており、曳手などのアルバイトは雇っていない。他の団体と比べると曳手の人数は少ないが、ねぶたの重量バランスをうまくとり、少ない人数でも曳っ張ることができる。スタッフの中には曳手をやることを楽しみに参加している人もいる。いくつもの役職を掛け持ちしてスタッフ全員で協力して、ねぶた祭期間全日運行することが最大の魅力だ。

 

【囃子について】

 囃子は、ねぶた祭に合わせ東京など県外からも参加してくれる人がおり、合わせて30~50人で行う。大人も子どもも関係なく、みんなで楽しく囃子を行っていることが特徴である。演奏は正調囃子を基本としているが、それに固執しているわけではなく、色々なところから集まって演奏していることも私たちのねぶたの囃子の味となっている。練習は、以前は八甲田丸前でも行っていたが、現在は月に1~2回ワ・ラッセで行っている。

 

文責:三澤佳奈

 

写真:2023年 私たちのねぶた自主製作実行委員会 『一寸法師』 制作者:私たち一同